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ペリオンに眠る
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カテゴリ:Chronicle( 4 )
遺された手記 -Maple Story Chronicle- (4)
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僕は今、ヘネシスから見て北東に位置する草原にいる。月は雲に隠れているけれど、それでも、これを書き残すだけの淡い光は与えてくれている。
もちろんこの場所は、毎日のように狩りをしていた僕にとって見慣れた場所なんだけど、今夜は少しだけ違って見えるんだ。

ここには仲間達もたくさんいる。みんな横になっているけど、あまり眠れないみたいだ。それはそうだよね。明日になれば、いや正確には夜明け前になれば、僕達は獣たち以外に向けて、初めてこの弓を引き、そして矢を放つことになる。



なんだか信じられないな。こんなことになるなんてさ。
ちょっと前までなら、今頃の時間は小屋の中でエリニアに向けて祈りを捧げていたんだから。「明日の狩りがうまくいきますように。良い獲物に恵まれますように」ってね。

こんな堅い皮の鎧なんか着る必要も無かったんだ。ちょっとくたびれてはいるけれど、太陽と風に乾かされた、気持ちの良い木綿の服を着て、草原を走り回っていたんだ。朝から晩までね。大きな豚を仕留めた日もあったし、食べ飽きたデンデンの日もあった。
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時々は羽目を外して、リナのお姉さんに叱られたりもしながらさ。
そうだ、雨が降って外に出られない日は、よくマヤの家に遊びにいったな。最近はあまり行かなくなっちゃたけど、あの子の病気、少しは良くなったのかな。



いつの頃からだろう。ヘネシスのすぐ近くの草原に、大人たちが「カイタクシャ」と呼ぶ人たちが住むようになっていた。僕達と違って狩りはしなくて、大きな道具を持って草を刈り、畑を耕し、種を撒いていた。口数の少ない人たちだったけど、穏やかな人たちだったなって覚えてる。

大人たちの中には「あいつらのせいで獣たちが少なくなった」って眉をひそめる人もいたけど、僕はそんなこと思わなかった。豚を追いかけるのに夢中になってしまって、耕したばかりの畑に足を踏み入れてカイタクシャの人に怒られたこともあったけどね。その時は、「ここは、僕たち狩人の場所だったんだぞ」って、少し腹も立ったけど。
でもさ、決して悪い人たちじゃ無かったよ。ずっと仲良くできると思ってた。

でも大人たちは、そうは思っていなかったみたいだ。なんだか深刻に考えてるみたいだった。そのうちに大人たちは、毎晩のようにヘレナさんの家に集まるようになっていた。そこにはスタン長老も、ヘレナさんが初めて自分の力を伝えた、弟子のレネさんもいたんだ。僕達がのぞきにいこうとすると、リナのお姉さんにすっごく叱られたな。

太陽が昇るとともに起きて、そして狩りに出かけて、日暮れ前には家に戻って祈りを捧げる。そんな日々がずっとずっと続くって思っていた。でも僕達のヘネシスは、その頃からちょっとずつ変わっていったんだ。



ある朝、いつものように狩りに出ようとしていた僕達に、レネさんはこう言った。
「あなた達に強い心と力を与えます。その力は、それを望む者だけに宿ります。望む者はヘレナ様の家に集まりなさい」

もちろん僕はヘレナさんのところにいったさ。僕だけじゃない。みんなそうだったよ。僕達はまだまだ子供だけれど、それでも、もう一人前の狩りが出来る狩人だって思ってた。そしてもっともっと強い力が欲しかったんだ。

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あの朝のヘレナさんのことは、今でもよく覚えてる。普段はとても元気な人なのに、なんだかちょっと疲れていた。あの緑色の瞳が、なぜだか少し悲しそうに見えたんだ。今はその時のヘレナさんの気持ちが少しは分かるような気がするな。
レネさんはいつものとおり冷静で、なぜ子供の僕たちに力を与えるのか、そして与えられた力でこれから何をしなくてはいけないのか、ゆっくりと、僕たちにも分かるように教えてくれた。

みんな動揺したよ。もちろん僕もだ。僕たちはカイタクシャと「戦う」ことになったんだ。そのことを理解するのには少し時間がかかった。
いや。こうやってこれを書いている今でも、戦うっていう意味をちゃんとは理解していないのかもしれないな。



でももう、僕たちはここに来てしまったんだ。ヘネシスには別れを告げたんだ。キュトさんやクロイさんにも。この弓を作ってくれたビシャスさんは、「こんなことに俺の弓を使わせたくないんだけどな」って言ってた。僕だって使いたく無かったよ。でも、なぜだかは分からないけれど、何かが始まってしまったんだ。もう戻れないよ。

長くなっちゃったな。もっと簡単に書くつもりだったんだけどね。
何かをこんなに書くのって生まれて初めてかもしれない。ほんのちょっぴりだけど、ヘレナさんのところで文字を習っておいて良かった。



少しだけ気になっていることがあるんだ。カイタクシャの人たちと出会った頃。僕は道に迷って、彼らの住む村に入り込んでしまったことがあった。
太陽はエリニアの森の向こうに沈もうとしているし、知っている人なんて誰もいない。とっても不安だったんだけど、カイタクシャの家に泊めてもうらことができたんだ。

その家は、ヘネシスの僕の家よりもずっと貧しげにみえたけれど、部屋に足を踏み入れると、中はとても暖かく感じられて、きっとそれはカイタクシャの家族が見ず知らずの僕を、こだわりなく迎えてくれたからだと思うんだ。
食事をご馳走になりながらいろんなことを話したよ。デンデンを初めて仕留めたときのこと。赤いリボンをつけた豚が、どんなに手ごわいかってこと。みんな楽しそうに聞いてくれたよ。

そこには、一人の女の子がいた。僕と同じくらいの歳なのかな。その子は、僕が話している間、ずっと口を開かなかったけど、朝になって僕が家族に礼を言って家を出るときに、小さな声でこう言ったんだ。
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「いつの日か、一緒に冒険に行こうね。いろんなところを、あたしの友達とあなたの友達と、みんなで見に行こうね」
僕はちょっと驚いてしまって、口をモゴモゴさせて慌てて街道に向けて飛び出した。たぶん僕は少し照れていたんだろうな。

あの家族が、これから始まる戦いってやつに巻き込まれませんように。僕があの子に会うことは、もう二度と無いのかもしれないけれど、これからも、彼女が家族と穏やかに暮らしていけますように。
そして願わくば。僕とあの子が、この広い大地の冒険に旅立てるときが、いつの日にか訪れますように。



足の震えはとまった。でもまだ、ほんの少しだけ怖い。自分が死んでしまうかもしれないってことについて、僕はまだ理解できていないし、納得もしていない。
戦う時になれば、そんなことも考えなくなるんだろうか。そうであればいいのだけど。

レネさんは、夜明け前に戦いは始まるだろうって言っていた。
ここから見上げる東の空は、まだ漆黒の闇に覆われている。僕も少しだけ眠ろう。

ヘネシスは僕の心の中にある。いつでも、僕とともにある。
この闇夜では、そこはあまりにも遠く、あまりにも遥かな場所なのだけれど。
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by fabken | 2006-05-19 00:58 | Chronicle
拳との対話 -Maple Story Chronicle- (3)
エ:さぞお忙しかったと思われる、拳さんのゴールデンウィークも終わりましたね(笑)

拳:いやいや。先日は二週に一度の休暇を使いまして、フロリナに行って羽を伸ばしてきましたよ(笑)。珍しくハインズと二人でのんびりしてきたんですが、彼は暑がりなんですよね(笑)。

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エ:拳さんは裸に近い格好をしておられるけど、ハインズさんは法衣を着ていらっしゃるから(笑)。


エ:さて、前回はビクトリア大陸への移住までをお話いただきました。今回は、メイプル島住民の移住後の生活、中でも開拓の歴史を中心にお伺いしたいと思います。

拳:まず移住にあたっては、農民が大量にビクトリアに渡りました。数百人を超える単位であったと記憶しております。なにしろ、数千人に及ぶメイプル島民達の居住地・農地を用意しないとならんのです。これは我々の部族が最も得意とするところです。体力だけなら負けませんからね(笑)。
同時に、耕作が可能になるまでの期間、開拓農民達の当面の食料確保のための狩人集団(弓士族)が、そして徐々にではありますが、都市生活者(盗賊)が移住を始めたわけですね。

エ:この当時から、部族ごとの住み分けは考えられていたのでしょうか。

拳:そうですね。この問題はルークやスタンの長老達を悩ませたようです。当初は、アムホストを遥かに上回る大きな街を一つ造り、そこで共に暮らすことを計画しておったですな。候補地は現在のリス港口でした。海に近く、温暖で気候が非常によろしい。ここを拠点として、後背地に広大な農地と居住地を造る予定だったのです。
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エ:ほう。確かにあの街ならばエリニアとも一定の距離を保っておりますし、互いに無用の接触を避けることができますね。しかも街が一つであれば、開発の負担も少なくすみます。しかし現在、移住後に出来た街は三都市となっていますね。これはどういった経緯があったのでしょうか。

拳:これこそが、今の「四民制」を決定的にすることになるのですが、度重なる話し合いの中で、やはり部族ごとに居住地を分ける必要があるのではないかということになったのですな。

エ:ほほう。それはいったい何故なのでしょう。

拳:部族意識の高まりですね。メイプル島で平和に共存をしておったと言っても、移住直前には部族ごとの特色が徐々に明確になってきておりました。我々農耕民の間でも、鍬や鋤による原始的な戦闘訓練が行われるようになっておりましたですね。「デンデンから農作物を守る」を名目とした訓練ではありましたが、実はそうさせる部族間対立の萌芽があったことも事実です。

エ:すでに拳さん・ダークロードさん、ヘレナさんにも、今の戦士・盗賊・弓士を形作る、特殊な力が与えられていましたね。

拳:そうなんですね。もっとも、同じ部族民へその力を分け与えるまでには至っておりません。それはもっと先の話になります。
ただ少なくとも、「部族意識」というものは明らかに高まっておりましたね。狭い土地に、背景の異なる複数の部族が暮らしていたことも要因なのでしょうな。富める者も貧しい者もおりました。
そういう状況は「自分が何者であるか」という位置づけを必要とさせてしまうものなのですよ。そういう場合「持たざる者」は、往々にして「血脈」というものを揺さぶられるのです。それが彼らにとっての最後の拠りどころになってしまうのですな。それはやがて異質な者に対する過剰な攻撃につながることがあります。
まことに悲しい話ですが、部族意識の高まりによって小さな争いも少なからずおきておりました。

エ:そういった無益な争いを避けるための、「部族ごとの街」であったと。

拳:残念なことに。苦渋の決断ではありましたが、平和に共存していくためには、三部族の居住地を分割し、緩やかな自治制にしようではないかという結論になったわけです。



エ:それが現在の「エリニア」「へネシス」「カニングシティ」「ペリオン」という街の形成につながるわけですね。

拳:そうですね。いずれにせよエリニアは別格でしたよ。これは妖精達、つまりビクトリア原住民の神聖な土地ですからね。侵すべからずです。もっともエリニアは、土木技術を含めて、当時から私たちを遙かに上回る文明を持っておりましたがね(笑)
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思えばあの街は、訪れるたびに私達に大きな刺激を与えてくれたものですよ。都市整備に関心の高かったダークロードなどは、本当に感激しておりました。最初の頃は口をきいてくれなかった妖精達も、少しずつ心を開いてくれるようになりましてね。彼女たちともいろいろありましたなあ。

エ:なんだかずいぶんと遠い目をしていらっしゃる(笑)

拳:若い頃の話ですよ。私にもそういう時代があったのです(苦笑)。
お話を戻しますと(笑)、「神聖なる森林国家」としてのエリニア周辺に我々の鍬を入れるのは一切やめようということになりました。もっとも、そんなことはハインズが許さなかったでしょうけれどね。
魔法族以外にもエリニアフィールドを好む方は今でも多いようですが、やはり「エリニアは特別だ」という想いが、この当時から皆の心にあるのではないですかな。

エ:私もそうです(笑)。もちろん、ペリオンの荒涼とした風景をみると、「ああ、ここが自分の故郷だなあ」とは思いますが。と、一応言っておきます(笑)。

拳:いやいや、私もエリニアは好きですよ(笑)いずれにせよ、あの一帯は神聖なる土地であるという、島民達の暗黙の了解がありましたね。
それ以外の草原地帯、これは今のへネシスからカニングにかけてですな。この一帯を移住民の土地にさせて貰おうということになったわけです。

エ:なるほど。現在のペリオンエリア、これは拳さんを筆頭に戦士達の拠点であるわけですが、ここは入っていないわけですね。

拳:ええ。当時のペリオンはエリニアから続く大森林地帯となっておりまして、ここは居住地とは別の目的に使われました。やがて、ペリオンが我々の居住地になるまでのお話は次回以降にすべきでしょう。ビクトリアの忌まわしい過去を伴った、長いお話になります(苦笑)。



エ:…わかりました。では、再び開拓の歴史について振り返っていただきましょうか。

拳:まずは農地の開墾、そして港の整備ですね。現在のリス港口です。農地の確保は当然のこと、港が出来ないと、大量移住すらままならいわけですね。もちろん移住後も、メイプル島残留組との交易は活発におこなうつもりでしたので、農地整備、そして港の確保がまずは急務でした。

エ:ここに、移住初期の各部族の分布図がございます。
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これをみると、現在のカニングからヘネシスの間を耕作地帯と定めたわけですね。ここに開拓農民(戦士)が入植したと。確かに今でもビクトリア随一の農作物生産地となっていますね。

拳:ここの気候が農業には一番適しておったのですよ。近郊の山脈からの水も豊富でしたね。カニングからヘネシス、そしてエリニアと続く街道出来つつありました。もっとも街道とは言っても、この頃は「けもの道」のようなものでしたが(笑)。それによって各街への流通も容易であったわけです。

エ:拳さんはすでにビクトリアに住んでおられたのですね。

拳:ええそうです。私はダークロード達とカニング建設に携わることも多かったのですが、今でいう「海岸の草原」あたりですかな。我々農民達はそこに小屋を建て、穏やかな暮らしを送っておりましたなあ。今では考えられないほどの貧しい生活でしたがね。けれども、私たちは皆若かった。本当に楽しい日々でした。これはダークロードやヘレナ達の一族も同じことであったと思います。
・・・・いや、いけませんね、今日の私は少々感傷的に過ぎるようです(笑)。

エ:いやいや、追憶とは常にそういうものだと思いますよ(笑)。
さて、今のビクトリアで最も大きな街はカニングです。近代的な建造物が建ち並び、地下鉄も走る巨大都市です。私などは初めて訪れたときは頭がクラクラしました(笑)。全てにおいてアムホストを上回っておりました。

拳:あれはダークロード達が、一族の誇りをかけて造り上げた都市でした。今は少々荒んだ側面も見受けられますがね(苦笑)。まあ、それもカニングが大都市であることの証明ともいえるでしょう。
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エ:あの、少々言いにくいことなのですが・・。

拳:どうぞ。続けてください。

エ:あそこまでの都市を造るためには大量の鉄が必要だったはずです。当然のこと、鉄鉱石を採掘し製鉄をしなければならないと思うのです。拳さんたち農民も、鉄から農具を作らなければならない。弓士達の矢にも鉄は必要です。それらはどこから調達されたのでしょうか。
前回のお話で、ペリオンが今のような姿に変貌したのには理由があることを拳さんは示唆しておられましたが。もしかすると・・。

拳:あなたがご想像のとおりです。地図に描かれておる、エリニアからペリオンにかけての広大な森林地帯は、豊かな自然を育むと同時に、優良な鉱山でもありました。
いまでもペリオンには、サンダーとスミスという精錬技術者がおりますね。
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この二人は当時の鉱山技術者なんですな。彼らは開拓農民の出身、つまり戦士族の血を引く者達です。開拓農民の一部は今のペリオン周辺に移り住み、鉱山開発もおこなっておりました。

エ:製鉄といいますと、高熱による処理が必要なわけで、その当時は大量の木材が必要だったわけですよね。

拳:今のペリオンがあのような姿になったのは、大規模な採掘と製鉄による、破壊的な森林伐採が原因なのです。この一帯の森林は、ハインズの影響下から外れておりましたので、私達は開発の足を踏み入れたのですが・・。
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いささかやり過ぎの感がありました。武具や農具を作るだけであれば、ペリオン周辺の豊かな森林を丸裸にする必要など無かったのですね。
私たちは、カニングの建造物を一つ作るのに、エリニア森林地帯の山を一つ潰しておりました。いずれ、その山も整地してカニング近郊都市にするつもりだったのです。そうそう、「豚と一緒に踊りを」という人物がペリオンにおるでしょう?

エ:ええ、なかなか厳しい注文をつけて家を建てようとされてる(苦笑)

拳:彼は、当時のペリオン居住地化計画の責任者の一人です。今でも彼はそれを諦めていない(苦笑)。
今にして思うと何かに急き立てられておったんですかなあ。愚かなことをしたと思っております。

エ:拳さん達に、そうまでさせたのはいったい何が理由だったのでしょう。

拳:やはり初めてエリニアを訪れたときの衝撃が大きかったのでしょうな。エリニアは樹齢数千年の森に巨大な都市を作り、魔力を与える不思議な薬を作る技術力すら持っていたのです。また、これはずっと後になって知るのですが、飛行船まで研究していた。

エ:空中都市「オルビス」とを結ぶ飛行船ですね。

拳:そうですね。ハインズがその存在を教えてくれたのは、ずっと後のことでしたが(笑)。ともあれ、そのエリニアを見て、「このままでは勝てない」と思いましたなあ。今にして思えば、勝つ必要なんて無かったのですがね。当時はそう考えていたのですな。
スタンやヘレナは「そこまでする必要は無い」と、アムホストと同じ趣きを持つ「ヘネシス」を独自に造り始めておりましたが、私とダークロードはエリニアに劣らない「都市」を造ろうと考えておったのですよ。
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スタンとヘレナの判断は、ある意味正しかったと言えますな。



エ:いずれにせよその頃には、リス港が整備され、ペリオンの豊かな森林を失うという犠牲を伴いつつ、カニングという巨大都市が生まれ、農民達は大きな農業地帯を開拓し、ヘネシスという穏やかな街が誕生していたと。

拳:ビクトリアでの暮らしが安定するまでに、移住を開始してから十数年が経過しておりましたな。
ともあれ、まがりなりにも新しい土地での秩序が生まれたわけです。リス草原地帯では農作物が豊かに実り、ヘネシス周辺では狩りが積極的に行われ、カニングでそれらが消費され、やがてペリオンと呼ばれるようになる土地では、鉱山開発とともに農具などの道具類が製造されている。そういう時代でした。ダイナミックではありつつも、人々の暮らしは落ち着きを得ていたのですよ。
そのバランスは、実は危ういものであったのですがね。
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エ:うーむ。それが崩れたような言い方をされておられますね。次回はそのあたりを中心に伺うことになりそうです。少しだけヒントをいただけますか?

拳:我々農民達が作業着を捨て、鎧を身にまとう時代が、すぐそこまで来ていたのですな。どうやら次回は少々気が重いですな。忌まわしい我々の過去を紐解かなければならないようです。

エ:どうもせっかくのバカンス気分を壊してしまったようですね(苦笑)。

拳:いやいや、お互いさまですよ。もう一つの世界でのあなたも、連休明けの月曜日は相当に苦しかったと聞いておりますよ(笑)。
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by fabken | 2006-05-13 01:06 | Chronicle
拳との対話 -Maple Story Chronicle- (2)
エ:今回も拳さんをお招きして、メイプル国の歴史を振り返っていきたいと思います。
前回はメイプル島における、戦士・弓士・盗賊の源流についてお話いただきました。今日は、これらメイプル島住民達がビクトリア大陸に上陸するまでについてお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
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拳:こちらこそ。やはりハインズは来ませんでしたか(笑)。

エ:ええ(笑)。今日は本当にお忙しいようです。「魔法防御スキルの効果を減らしてみたんじゃが、どうにも・・」とだけおっしゃってましたから。自ら、薬製造の陣頭指揮をとっておられた。量産体制に入ってましたね。

拳:彼はMP回復薬製造の責任者なんです。エリニアの妖精にしか作れないんですね、あれは。ハインズは、その工場長でもあると(笑)。

エ:ほう。そのあたりのことはいずれハインズさんにお聞きしたいところですね。来ていただければですが(笑)。


エ:さて、本題に入ります。ビクトリア移住直前のメイプル島の状況はどうだったんでしょうか?そのまま暮らし続けるということも出来たと思うのですが。

拳:現在のメイプル島をみていただければお分かりのとおり、なにせ狭い土地ですから、ほとんど全てを開発しつくしてしまったわけですね。あなたが育った頃の島は、深い森などほとんど無かったでしょう?

エ:ええ、確かに畑が多い島でしたね。あるいは草原ですね。私が森を見たのは、エリニアを訪れたときが最初です。あれには驚きましたね。子供の頃は、「森に遊びに行こうよ」といえば、リンゴの木のことを言っておりましたからね(笑)。

拳:私が子供の頃からそうだったのですが、その当時、メイプル島の生産活動は活発になる一方でしたし、それに伴って増加した人口は飽和状態に達しておりましたね。
あの頃、ヘレナの父親がよく嘆いていたものですよ。「デンデンを狩るのに10人がかりなんだ」と(笑)。つまり、デンデン一匹で10人を養わなければならなかったということですね。ちなみにヘレナの父親というのが、いまヘネシスにおるスタンですな。お転婆な娘が心配で、一緒にヘネシスに住んでおります。典型的な親馬鹿ですな(笑)。
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エ:いつも怖い顔をして、ヘネシスに立っておられる(笑)。あれは娘に悪い虫がつかないようにしているんですね(笑)。

拳:そうかもしれません(苦笑)。
さて一方で、私たち農民も、開拓すべき土地はもうほとんど残っておりませんでした。もはや増え続ける子供たちを養うことが難しくなっておりました。
その時に出来る選択は2つしか無かったわけです。一つは穏やかな成長をとるか、もう一つは新しい大地を目指すか。この新しい大地とは、ビクトリアを指すわけです。この選択は意見の分かれるところでしたね。

エ:なるほど。アムホストには大勢の住民がいたわけですから、これは深刻な事態ですね。むろん、我々が知るとおりビクトリアへの大量移住を始めるわけですが、これを決定したのは最終的には誰なんでしょうか。

拳:これは、当時からアムホストの長であった、ルーカスですな。
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彼はスタンの双子の兄、つまりへレナの伯父にあたります。弓士一族の長老格でもありましたが、彼には部族を超えた信頼がありましたね。独自路線を歩む傾向にあるダークロードの一族も、彼のことを深く信頼していた節がありますな。
そこで彼が出した結論というのが、ビクトリアへの移住ですね。



エ:いきなり移住というのは、かなり難しいことだと思うんですね。それまでにビクトリアとの往来というのは存在していたのでしょうか。つまり、ビクトリア原住であったエリニア住民との交流ということですが。

拳:メイプル島に唯一の港がありますね。今はサウスペリと呼ばれております。あそこはエリニアの住民と、どうにか交易が出来ないかと考えて作られたものです。ルーカスや我々の親達も、当初はエリニアとの貿易に、メイプル島存続の活路を見出そうとしていたわけですな。
ただ、ここには根本的な壁があった。妖精たちはデンデンの肉も、リンゴも好まんのです(笑)。彼らとて、決して霞を食べているわけは無いのですが、メイプル島の特産物は、口に合わなかったようですな。これでは貿易など成り立たないわけです(笑)。
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エ:なんだか、メイプル島のご先祖さまたちは、デンデンとリンゴしか食べてない印象が出来てしまいました(笑)。

拳:いやいや、今の若者達のように贅沢に出来ておらんのですよ(笑)。いずれにせよ、移住を考える相当以前より、サウスペリからエリニアへの航路は見つかっておりましたし、ダークロード、ヘレナ、私もビクトリアの土地は踏んでいましたね。
ただ、当時のビクトリアに港はありません。今のリス港口周辺、あのあたりは水深が深い海岸だったものですから、そこに船をつけて、エリニアまで長い時間をかけて歩いたものですよ。

エ:その当時のビクトリアの環境というものはどうだったのでしょうか。

拳:本当に素晴しいところでしたなあ。今よりも遥かに、緑に覆われた大地でしたね。これは今でも名残りがありますが、ヘネシスからカニングにかけて、もちろんその当時は町などありませんが、見渡す限りの大草原地帯でした。一帯はメイプル島とも気候や土地柄が非常に似ておりましてね。赤いリボンを着けた豚もおりましたよ(笑)。
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これには、スタンもヘレナも興奮しておったですね。「これでまた、狩りができる!」と(笑)。
ちなみに、リス周辺にはデンデンが多く生息しておりますが、あれはビクトリアのものではありませんね。移住の際に、船に乗っかってきてしまったデンデンの子孫になります(笑)。
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エ:カニングからペリオンにかけてはどうだってのしょうか。特に今のペリオン周辺は、岩山に囲まれた、大変に険しい峡谷となっておりますが。

拳:これは比較的に知られておることですが、エリニアから拡がる森林地帯は、当時、ペリオンあたりまで延びておりました。
いかにエリニアの森が深かったか、お分かりいただけると思います。なぜ、今のようになったのか、これは次回にお話することになると思いますが・・。
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エ:少々、苦い顔をしておられますね。では、その話は次回にするとしまして、さて、移住にあたって、これは当然のことエリニアとの関係が緊張すると思うのですね。こちらは移住と呼ぶわけですが、ハインズさんや妖精たちにとっては、一方的な侵入者となるわけですから。
移住に至るまでの、エリニア住民との調整といいますか、了解といいますか、その過程はどうだったのでしょう。

拳:これが一番の懸案でしたね。彼らは数千年の間、他部族との交流を図ることなく、独自の文化を築いてきた部族です。そして彼らがその頂点に戴くハインズが、これがまた少々気難しい(笑)。「移住します」「はい、そうですか」ということにならないのは当然なんですね。
そこで、我々がビクトリアに移ることで、エリニア住民にも良いことがあるということを説明する必要がでてきた。もちろん、それは移住の為の方便であってはならないわけですね。

エ:ふーむ、それは難しいですね。なにはともあれ、島民の生活ためにビクトリアに移住するわけですからね。メイプル島の都合でしかない。

拳:そうなんですね。ハインズも、最初はまったく話に乗ってくれませんでしたな。
ただ、ある時、これは3回目のビクトリア訪問時だったと記憶しておりますが、ダークロード達とエリニアの近くを歩いておったときに、一人の妖精がスルラに囲まれておりました。
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彼女の命の危険を感じた私達は、なんとかこのスルラを追っ払ったのですが、ここに、エリニアとの共存が可能なのでは無いかと感じたわけです。

エ:ほう、妖精を助けたことが移住交渉が成功するきっかけであったと。

拳:この当時のエリニア住民、つまり妖精たちというのは、「狩り」という行為を、基本的にはいたしません。その頃のエリニア文化には「戦い」という概念が無いのですね。これは極めて尊敬すべき文化です。けれども、私達はそこにエリニアとの共存の可能性を見出したわけです。
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エ:ほう。妖精は戦うということをしないわけですね。けれども、今の魔法使いは果敢に戦いますね。

拳:今の魔法使い、これはメイプル島民の末裔なのですよ。

エ:あ、妖精とは異なるわけですか。

拳:そうですね。これが我々メイプル島民の移住を可能にしたわけです。エリニアの妖精たちは、獣を狩ることによって糧を得ているわけでは無かったのですね。葉に付いた朝露や果実を主食としているものですから、狩りをする必要が無いのですな。採集生活が基本だったのですね。それで十分に暮らしが成り立っておったのです。

ただ、いかんせん、エリニア周辺にはスルラやお化けキノコが多すぎるのです。これは危険なのでは無いかと。当時は妖精たちの命が無駄に失われておりましてね。
そこで我々はハインズに提案したわけですな。「メイプル島民の一部を、魔法使い見習いとして、ここに住まわせて欲しい」と。妖精たちの魔法を移住者に学ばせることによって、エリニア住民が多少なりとも安全に過ごせるようになりますよと。そう、ハインズに言ったわけです。

エ:なるほど、ある意味、移住にあたっての交換条件ともいえますね。

拳:そうですね。相当にムシの良い提案かもしれないのですが、このときのハインズは、不思議とその提案を了承してくれたのですね。そして、なおも、こう言ったのです。「他の移住者に魔法を与える必要は無いのか」と。
そこで、同行していたルーカスが、「それではここにいる3名(ダークロード、ヘレナ、拳)に、今、彼らが持っている力を、さらに高めてもらえないだろうか」と、ハインズに頼んだわけです。

エ:ははあ・・。それが今の拳さんたちの力に繋がるわけですか?

拳:あれは不思議な体験でしたね。いま、あなたを始め、戦士や弓士、盗賊になるためには、我々の力を必要とするわけですが、その力の源は、この時にハインズから与えられたものなのですよ。だから、彼が時に尊大になるのも、ある程度はやむを得ない(笑)。もちろん、我々も厳しい修練を積みましたがね。

エ:そして、いよいよビクトリアへの移住が始まるわけですね。次回はビクトリア移住後の暮らしについて、うかがっていきたいと思います。拳さん、本日もありがとうございました。

拳:いえいえ。またよろしくお願いします。そうそう、明日から、皆さんのもう一つの世界では、長い休暇期間に入ると聞いております。我々は忙しくなりそうですな(笑)。
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by fabken | 2006-04-28 23:51 | Chronicle
拳との対話 -Maple Story Chronicle- (1)
エリケン:えー、今日は拳さんとお話できるということで少々緊張気味なんですが。戦士の棟梁(笑)にお話を頂くということで、正装で参りました。

拳を開いて立て:まあ、そう緊張なさらないで(笑)。
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エ:本来ならば、ハインズさん、ダークロードさん、ヘレナさんにも来て頂きたかったんですが、どうも皆さんお忙しいようで、どうにか拳さんだけには来ていただきました。ありがとうございます。あ、別に拳さんがお暇であるという訳ではありませんが(笑)

拳:いやいや、ハインズはね、来ようと思えば来れたんですよ。「ワシもいろいろあるんだ」とは言っていましたがね。彼はなにしろ「ええ格好しい」なんです(笑)。4人の中でも一番年上でしょう?プライドがなにせ高い。あれで本当は来たがっていた。エリニアの住民は、これはつまり妖精達ということですが、全体に誇り高いですな。「お前らとは育ちが違うぞ」と(笑)。
実は、ここに来る前に彼から手紙が届きましてね、「次回ならば行けるかもしれない」と(笑)。本当は今日も来れたんですがね。

エ:なるほど(笑)。さて、今日来ていただいたのは、メイプル島からビクトリア大陸、そしてオシリア大陸と続く、いわば「メイプル国の成り立ち」について、お話したいと思いまして。
私たちは、親の顔を知らずにメイプル島に生まれまして、まあ、それから先は、過去を知ろうともせずにここまで来てしまった感がありましてね。日々、暮らしていくのに精一杯だったというのも事実であるわけですが。

拳:そうかもしれませんね。

エ:そこで、ここはひとつ、じっくりと腰を据えてメイプル国の太古からここまでに至る歴史を紐解いていただこうかと。

拳:いやあ、それは荷が重いですね。なにせ、私も未だに現役のつもりですから(笑)。さて、ではまずどこからお話いたしましょうか。

エ:最初に伺いたいのは、メイプル島とビクトリア大陸の関係なんですが。メイプル島というのは、いや、私も相当以前に島を出てしまったものですから曖昧ではあるんですが、「それなりに平和な暮らしではあったな」という記憶があるんですね。あの島は以前からそういう場所だったわけですか。
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拳:そうですね。今ほどでは無いにせよ、それなりに牧歌的ではありました。その前に我々4人、ハインズ・ダークロード・ヘレナ、そして私の関係を知っておいた方がよろしいと思うのですが。ハインズ以外の3名は、そもそもメイプル島で生まれ育ったんです。

エ:ほう。ハインズさんは違うと。
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拳:ええ、ハインズはビクトリア原住民を祖先としておりますね。これについては後ほどお話しますが、太古のメイプル島住民、つまり我々の祖先にとって、ビクトリアは未開の地であると同時に、「神が宿る地」ととらえていた節がありますね。その呪術的な部分はハインズに代表される妖精と呼ばれる者たちが、かもし出しておったのでしょう。もっとも妖精たちにとっては、メイプル島の方がよっぽど未開の地だったんでしょうけどね(笑)。
いずれにしても、ダークロード、ヘレナ、そして私の祖先たちはメイプル島をルーツとしております。

エ:今でこそ、メイプル島は職につく以前の子供達が過ごす場所、という島になっておりますね。そもそも職業につくことができない。その頃のメイプル島は、今のような職業制となっていたのでしょうか?

拳:未分化ではありますが、ある程度の棲み分けは出来ておりましたね。今でこそ、私は「戦士の親玉」の様に言われておりますが(笑)、そもそも、戦士の始まりはですね、メイプル島の農民であったわけなんです。

エ:そうなんですか?!

拳:そうですね。私も鍬や鋤をもって、アムホスト周辺で畑を耕していましたよ。父親と一緒に、「今年のリンゴは上出来だ」なんて言っておった。今でも二週間に一度の休暇には、ペリオン周辺で細々と趣味の農園をやっております(笑)。
のちに我々はビクトリアに移住するわけですが、それにあたっても、まずは開拓をしないとならんのです。それがやがて「開拓した自分の土地を守らないといかん」ということになって、鍬や鋤が、斧や槍といった武具に変化していくのですね。それが「戦士」の始まりなんです。戦士とはそもそも開拓農民だったのですよ。

エ:ヘレナさんや、ダークロードさんはどうなんでしょう?
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拳:ヘレナは弓士であることから分かるように、当然のこと狩猟民の末裔ですね。今の四職業、私たちは「四民」と呼んでおりますが、その中でも一番の奔放な血をもっておりますね。ヘレナをみればよく分かるでしょう?お転婆なところは、実に狩猟民の流れを表しておりますな(笑)。
当時、メイプル島の中心はアムホストだったわけですが、我々が作った農作物とヘレナ達が狩って来た肉類は、よく交換されておりましたよ。肉といってもデンデンが主ですがね(笑)。
アムホストは、今でこそ随分とのんびりした村になってしまいましたけれど、かつては本当に大きな街でした。裕福な家も多かったですね。

エ:ダークロードさんは、やはりそれを狙う盗賊の末裔なのでしょうか?
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拳:いやいや、ダークロードは、あるいはダークロードに代表される、今の職では「盗賊」という呼び名の集団はですね、意外に思われるかもしれませんが、メイプルでは「行政官」の役割を果たしておりましたね。役人みたいなものですね。まあ役所なんていうものはありませんが、街の仕切り役をつとめておりました。

エ:ほう、それは意外な話ですね。どちらかというと、身のこなしが早くて隠密な活動をしているイメージがあります。むしろ役人とは対極にあるような気もしますが。

拳:彼らはですね、なにしろ弁が立つんです。ダークロードはその典型ですね。さすがにハインズには負けますが(苦笑)。今は「無口なイメージ」がおありかと思うのですが、メイプル出身の我々の中では一番頭の回転が速い。身のこなしが素早いと、脳の働きもそれに追いつかないといかんのでしょうな(笑)。
我々、黎明期の戦士というのは、体力こそあるが交渉ごとは苦手なんですね。どうも「だったら体を動かせ」という伝統というか文化がある(苦笑)。弓士たちはさらに寡黙ですね。のんびり話していたら、獣たちが逃げてしまう。山野を走りぬく部族です。その中で、ダークロードの一族達は、「だったら俺達がこの街を仕切るしかないだろ」ってことになったようですね。

エ:なるほど。簡単に言うと、戦士は農耕民、弓士は狩猟民、盗賊は都市生活者であったと。その素地があって、今の職業へ分化していくわけですね。
さて、今日はまずは初回ということで、ビクトリア先史といいますか、メイプル島時代について、簡単にお話いただきましたが、次回は「ビクトリア大陸への進出」をテーマにして、さらに拳さんに伺いたいと思っております。今日はありがとうございました。

拳:こちらこそ。でも、次回もハインズは来ないと思いますよ(笑)
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by fabken | 2006-04-26 01:48 | Chronicle