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ペリオンに眠る
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カテゴリ:music( 6 )
Sing Sing Sing!
僕は5歳のときに鍵盤楽器を始めた。もっともそれは、わずか2オクターブ分に過ぎない紙の鍵盤だったのだけれど。
幼い子供が薄い紙に指をなぞりながら、頭の中でどんな音を奏でていたのか、今の僕はそれを思い出すことはできない。

それからほどなくしてヤマハのエレクトーンが我が家に届き、僕は小さい手を広げ、短い足を伸ばし、拙く幼い音を紡ぎ始めることになる。
やがて妹がピアノに興味を持ち、両親ともにギターが多少なりとも出来たから、我が家はちょっとしたウィークエンドオーケストラになった。
残念なことに、隣人達には音階を持った騒音に聴こえたようだが。

我らがサンデーバンドの歌姫は母であり、「人間の声ってね、最高の楽器なのよ」と言う、歌姫というには少々薹の立った我が家のヴォーカリストが愛し続けている音楽がジャズだ。

"Mack The Knife"
Frank Sinatra with Quincy Jones and Orchestra


これをずっと探していたのだけど、やっと見つけた。
クインシー・ジョーンズ・オーケストラ(すごいメンツ!)をバックに歌うフランク・シナトラ。ずいぶんと老いているけれども、やはりこの人の声は素敵だ。
そう、Blue Eyes。
彼は歌う。
「サッチモが歌ったこの歌は素晴しかったよ。もちろんレディ・エラのやつもね。でもね、少々くたびれたブルーアイズ(シナトラのこと)もね、まだまだやれるんだよ。クインシーの最高のバンドと一緒にね!」

それにしてもシナトラがこの中で歌うように、バックを固めるメンバーも凄い。
ブレッカーブラザーズ、ジョージ・ベンソン、ボブ・ジェームス、ジョー・ニューマン。
クインシーも最高に楽しそう。
イントロのスキャットはサミー・デイビスだよね。

そうそう。
この歌の中でもシナトラが触れているエラ・フィッツジェラルド。彼女とシナトラのデュエットも素晴しいんだ。

"The Lady Is A Tramp" Frank Sinatra & Ella Fitzgerald


これだけ自在に歌えたらどんなに楽しいだろうって思うけれど、残念ながら僕にはその才能は無かったみたいだ。
でもね。
僕はこの歌に、この歌い手に感動することができるし、良き隣人達の迷惑を気にしさえしなければ、腹の底から大声で笑って歌うことができる。

我らがホモ・サピエンスのご先祖だって、きっとそうだったはずさ。
晴れた日には狩りのあとに仲間達と火を囲みながら、そぼ降る雨の日には洞窟の中で。
きっと口ずさんでいたはずだよ。
いま生きている、その奇跡をね。

「人間の声ってね、最高の楽器なのよ!」
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by fabken | 2011-06-05 23:14 | music
君と僕のロックンロール
いやはやなんだかスサマジイ雨が降り続いた週末でしたが、みなさんの周辺は大丈夫でしたか?
5月に台風とか、おいココは亜熱帯かよってカンジなんですが、まあ地球さんもまだまだ壮年期なワケでして。
気候なりなんなり、変化し続けていくんでしょうなあ。
あんまりそういう場に立会いたくないですけど。

なんだか以前の更新で、「ゲームブログとか書いてる場合じゃねーんだよ」とかエラソーに言いつつ、ちょこっとはやってるんですよ、うぇうぇ。
こっちじゃないけどな!
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・・・。
これはもう1年前のSSらしいでござるの巻。
まだギルド集会にだけは参加していたんだなあ。
Bunzoくんとか元気にやってるんだろうか、ああ竹槍もってたスピアマンの頃が懐かしい。鉾マンだったのに竹槍の優秀さを熱く語るオトコだったのです。
そういえば「鉾マン」って、いまだにメイプルでは生きたコトバなんですかね。
「こちゃんさんとか懐かしいな」とか少しでも思ったアナタは、メイプル古生代のヒトです。あははのは。

こっちはちょこっとやってます。
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「パンヤアッー!」
311以来まったくやっていなくて、最近になって再開しました。
パンヤってのは、なんだろうな。
メイプルでいえばハードなボス戦的な集中力を必要とする遊び方もできまして。
大会モードで50分近くかけてじっくり18ホールをまわったりすると、まさにそんなカンジなんですな。
イロイロモロモロ何かを忘れたいというか、「イタイノイタイノ、トンデケー!」ってしたいときには最適だったりします。

「仕事でいえば会議まであと1時間なのに資料デキテネーな集中力を必要とする遊び方もできまして」と書くべきだったそうだった。三十路としては。

二ヶ月近くのご無沙汰だったので、チップインを狙うにはどうしても必要な、風角度やら係数モロモロをパっと思いだすのに一苦労しましたけど、どうにか元に戻ってきました。
まあ、それでも以前みたいな遊び方は出来ないですけどね。
うん、別にしなくてもいいんです。ゲームですし。

さてそして。
実はここまで全て枕だったのです。一見、本文に見せかけて実はネタ振りだったという、実に斬新な構成だったのです、読んでるヒトにはどうでもいいコトなんですけども。というか読んでるヒトがいるんだろうかこのブログ。
うけけ。

"ロックンロール" くるり


"それでも君は笑い続ける なにごとも無かったような顔して"

やっぱいいよなあ!
ライブバンドとして、この時期のくるりは本当にサイコーですなあ。
もうね、騙されたと思ってポチっとしてほしいのですが、零細ブログ管理人としてはそこまでの贅沢はいいません。
でもポチっとして(´・ω・`)
しかし最強の8ビートだな、これは・・。

これを聴きながらメイプルのSS集をながめていたら、ちょっと泣いた。
そんな朝。なにやってんだ俺様は。
ギターの弦を張り替えるぞ!
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by fabken | 2011-05-31 07:56 | music
俺達はそれを夢と呼び、やがて儚いとつぶやく
"The River"  Bruce Springsteen


 俺は谷のある町に生まれた
 ここでは、みんな自分の親父達の仕事の跡を継ぐ
 そんな町に俺は生まれた

 俺とメアリーはハイスクールで出会った
 メアリーは17歳だった
 俺と彼女は、町を抜け出して草原まで車を走らせた

 草原にいくと俺たちは、あの川にまで足を延ばした
 そして二人で、あの川に飛び込んで遊んだんだ
 そう、二人であの川まで行ったんだ

 やがてメアリーは俺の子供を宿した
 俺が19歳になった誕生日、労働組合のカードと一張羅の服を手に入れた
 そして俺達二人は結婚するために裁判所まで行ったんだ
 判事は、なんの感動もなく俺達の結婚の手続きをした
 
 俺達の結婚式は、祝福の笑顔も、花束も、ウェディングドレスも、
 ヴァージンロードを歩くなんてことも無かった
 そう何もなかったんだ

 その夜、俺とメアリーはあの川に向かった
 そして二人で、あの川で遊んだ
 そう、二人であの川まで行ったんだ

 それからの俺は、ジョンズタウンの会社で仕事を始めた
 建築の仕事をやっている
 でも、近頃は不景気のせいで仕事があまり無い

 ハイティーンだった俺達が大切だと思っていたものは、
 風に乗ってどっかに消えちまったみたいだ
 今の俺は、そんなものを覚えてないという顔をして暮らしている
 そしてメアリーもそんなことを気にしていない振りをしている

 でも、俺は本当は忘れちゃいないんだ
 兄貴の車で、俺達があの川に遊びに行ったことを
 日焼けしたメアリーの濡れた体が眩しいくらいに輝いていたことを
 日が暮れて夜になっても、俺と彼女は岸辺で横になっていた
 隣にいるメアリーを抱き寄せて、彼女の息づかいを感じていた

 今となっては、若い頃のそんな記憶が俺を苦しめる
 それはまるで呪いのようにして、俺を苦しめ続ける
 叶わなかった夢、それは嘘ということなんだろうか
 いや、それよりももっと残酷なものなのか

 そんな思いが、俺をあの川へと向かわせるんだ
 あの川は、もう枯れ果ててしまったと聞いているけれど
 この思いが、今夜、俺をあの川へと走らせるんだ
 あの頃の俺とメアリーを走らせるんだ
 あの川へと
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by fabken | 2011-05-18 07:57 | music
Me And The Devil Blues
17歳。
高校をドロップアウトした僕は、追われる小動物が深い森にたどりつくようにして、この街の奥に息を潜める場所をみつけた。
この街は、そこに生きる人々に干渉をしない。拒絶もしないが救いの手も伸ばさない。
けれども深夜2時の寄る辺なき者にとってそこは、安寧の場所でもあった。
この、喧騒と電飾とアスファルトに囲まれ、アルコールと女達の化粧の香りとそれに群がる男達の汗で塗れるこの街が、10代の少年にとっての、その場所だった。

新宿。
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結局のところ2年後の僕は大学に入り、今では真っ当な大人の顔をして、同じ街を歩いている。
17歳の「僕」が見ていたものはすでにそこには無い。
この深い森は常に変わり続ける場所ではあるけれど、もちろんそんな意味じゃなくて、だ。
変わったのは「僕」の方だった。


"Rock Me Baby" BB KIng・Eric Clapton・Buddy Guy・Jim Vaughn


Teenagerの僕と。
Overthirtyの私と。
それでも変わらないものがここに。




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by fabken | 2010-08-10 21:05 | music
エリケンさんちの爆音グッゴーッ!
アレです。なんというかシャレにならない凶悪な夏です。
「とりあえず夏だし、暑くしときゃいいんだろ、うはは」みたいな太陽の声が聞こえてきたら、それは酷暑による立派な幻聴です。

「あぢー」とか言いつつ、でも暑いのはむしろ好きなんだけど、「ほんとは40℃超えてんじゃねーのこれは」的な新宿に生息しているニンゲンとしては既に夏バテ気味だったりするんですって書いてみたけど、よく考えたら終日エアコンの効いた部屋にいるんだったそうだった。



そういえば、俺様の18歳@七里ヶ浜は暑く、そして熱かった!
なつかしいな!せつないな!
・・・本当は@九十九里浜だったけどな。
きっとこのあたり、関東周辺のヒトビトならその哀愁さ加減は分かってくれると思うんです。



ともあれこんな暑い日はさ。
気だるいDogDayはさ。
刻んだ赤唐辛子とタバスコ一瓶を放り込んだ10倍カレーを大汗かきながら食べつつ、コレをヘッドフォンで大音量で聴くと、むしろそれって暑気払い。
もちろん食べたコトはないですけど。

つまりはクリックするときっとあなたは幸せになれると思うんです。
ウッ、ウッ、グッゴーッ!

"Mother Popcorn" James Brown


やっぱりJB'sのタイトさってスサマジイと思うんです、グッゴー。
Maceo ParkerとFred Wesleyをライブで観られたのは、ホント一生の宝物になったんですよ、グッゴー。
旧石器時代の原人の頃から、ああやっぱり俺達はリズムとしての音楽を愛してきたに違いないってコトを確信できる演奏ですよまったく、グッゴー。

石や木を叩いて、食欲や性欲以外の恍惚感を感じたに違いないホモ・エレクトスから200万年。
このクソ暑き、現代の夏を生きる善男善女若人中年老年レディースええええんどジェントルメン達よ。
聴け、そしてこの夏を共に勝とう。
グッゴーッ!


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by fabken | 2010-07-27 07:46 | music
Je suis heureux avec toi
終電まで30分。
駅への道すがら、女は手袋を外したその小さな手を、男のコートのポケットにそっと差し入れた。

地下道は、改札へと向かう雑踏であふれる、いつも通りの夜。
ポケットの中の、わずかに湿った女の手を握り、男は足を止めた。
男の肩に触れたサラリーマンが舌打ちをして改札へと急ぐ。

月の見えない空の下、晩冬の街路灯は歩く二人を鈍い光で照らす。
そう、そんなありふれた男女の、ありふれた夜。

"Like A Star" Corinne Bailey Rae

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by fabken | 2010-02-18 08:10 | music